上 村: ただ今のは沖縄の神人、比嘉良丸さんによる祈りでした。比嘉良丸さん本当にどうもありがとうございました。

 

会 場: (拍手)

 

上 村: ただ今から第二部を続けたいと思いますけれど、第二部は日本自立プロジェクトコーディネーターの、上村が務めさせていただきます。よろしくお願いします。

 

では第二部の素敵なゲストの方をご紹介いたします。まずは辰巳玲子さんです。どうぞご登壇ください。

辰巳玲子さんは、Land and Life、それから、映画『ホピの予言』事務局に勤められております。『ホピの予言』2004年版を製作されて、先住民のホピ族から学んだことなどをお話して頂いております。辰巳さんよろしくお願いします。

 

ひき続きまして星川淳さん。わざわざ屋久島の方から来て頂きました。星川さんはスピリチュアリティ等々、あるいは著作ですね、『魂の民主主義』などたくさんの本を執筆され、翻訳されている方です。星川さん今日はよろしくお願いします。

 

それから最後になりましたが、山川亜希子さん。山川さんは、まさに海外からのスピリチュアリティ、あるいはこの世界の本をたくさん翻訳され、現在地元で執筆活動等々、大活躍の翻訳家であります。

山川さん、どうぞよろしくお願いします。

 

それでは、第二部さらに進めていきたいと思いますけれど、まずは、もしかしたら皆さん全員の方をご存知かもしれません。しかし、知らない方もいらっしゃると思いますので、まずお一人お一人に、あなたは誰で、一体何をされている人なのか、どんなことを考えていて、あるいはスピリチュアリティに関して言いたい事等々を、まずお一人お一人に述べてもらう時間にしたいと思います。それでは辰巳玲子さん、よろしくお願いします。

 

辰 巳: 神戸から参りました、Land and Lifeの辰巳玲子と申します。今日はよろしくお願いいたします。呼んで頂きましてありがとうございます。私はLand and Lifeという名前で、現在、ホピの映画2004年版という映画の上映を去年から始めております。ホピというのはネイティブアメリカン・アメリカインディアンの、ホピと呼ばれる人たちのことなのですけれど、ホピとは彼らの言葉で、平和とか、平和に満ちた人々という意味があります。

 

彼らには、ホピはアメリカインディアンでの中でも数ある部族というか国の中でも、もっとも古い歴史を持つと言われる人たちなのですが、彼らには2000年以上にわたって、口承で伝えられてきた、偉大なる精霊からの、創造主からの教えというものがあります。それがいわゆる“ホピの予言”として知られているものなのですけれども、私は神戸の生まれなのですけれど、神戸で、『ホピの予言』というドキュメンタリー映画、これは86年に制作され、87年に、自主上映という形で全国で上映された映画と、88年の2月に神戸で出会いました。その時にですね、本当に出会ってしまった、という感じだったのですけれど、その時に思いましたのは、ああ、とうとう「自分」というものを明け渡さなくてはいけない時が来てしまったんだなぁということをその時に感じてしまったのです。

 

今から考えると、その自己というものは、本当に、自我といいますかエゴといいますか、そういうものだったのかなあと思うのですが、それを明け渡して、本当の自分に生きねばならないそういう時が来てしまったんだと感じました。そうでなければ、生き方を選択しないと、これからは本当に大変な世界になっていくんだ、という想いを、ホピのメッセージから持ちました。

 

ホピは、予言というものを、なぜこの世界に発したかといいますと、それまでは決して外の世界に知らされる教えではありませんでした。

それが1948年、原爆が落ちてから3年後ですけれど、村の宗教指導者達が集まりまして4日間にわたって会議をしました。そして広島と長崎に落とされた原爆、それを自分たちの教えの中に照らし合わせたところ、“灰のびっしり詰まったひょうたん”だというふうに、その宗教的指導者たちは、解釈しました。

 

それが一つの印というか、これから人類が非常に危機的な状況に、このままの生き方を続けていくと、非常に危機的な状態に入るということを、宗教的指導者たちが認識をしまして、それで自分達に伝わっている教え、それと人間の生き方に対する警告というものを世界に対して発しなければいけないということを、メッセンジャーの人たちは、宗教指導者の人達は考えたわけです。

 

それでその映画が作られていったのですけれど、映画を86年に作りましたのは、宮田雪(みやたきよし)という人で、私は映画を見てから彼と連添うことになったのですけれど、彼は7年かかって、その映画を作りました。

 

彼がなぜその映画を作るようになったのか、ホピと呼ばれる人たちに出会ってなぜその映画を作っていったかということについて少しお話したいと思うのですが、彼はシナリオライターだったのですけれど、仕事に疲れましてインドに出まして、そこで日蓮系の日本山妙法寺というお寺に出会いました。そのお寺のお上人様がパネリストでそちらにいらっしゃいますけれど、その山主である藤井日達上人という方ですが、その方は非暴力による世界平和をご祈念されてご修行しているお坊さんでした。

 

その方がおっしゃったのは、この物質文明の最たるところのアメリカというところが変わらなければ、この世界は変わらないだろう、平和には導かれないだろう。そのアメリカを変えるのが、元々アメリカ大陸に住んでいた、先住民達の精神文明であると日達上人はおっしゃったそうです。天と地、それをいのちの源とし、感謝をし、祈りが生活の中にあり、すべての生き物と調和するそういう生き方、それと自分たちの信仰を押し付けない、相手を尊重する尊敬する生き方、それを精神文明とおっしゃったのだと思うのですけれど、その精神文明こそがアメリカを変えていくだろう、ひいては世界を変えていく、非常に大きな原動力になると。

 

だからあなた方、若い人たちは、アメリカに行ってインディアンの人たちを助けなさい。自分たちの事の進め方を押し付けたり、彼らを変えようと言うのではなく、ただ助けなさいとおっしゃって、それで宮田はアメリカに渡りまして、ホピの予言のメッセンジャーであるトーマス・バンヤッカという方に出会うわけです。それは1979年です。

 

ですから今上映をさせてもらっていますホピの予言2004年版の最初のスタートというのは具体的には1979年の撮影から始まっておりますので、もう25年、四半世紀も前から、その撮影が始まっているということなのですね。

私はなぜこの映画をもう一度ご覧頂こうかと思いましたのは、やはりニューヨークのテロと、それからイラク戦争開戦が大きな契機となりました。

 

そのときに、自分の内面的なものと、世界で起こっていることが呼応しているということ、が、ものすごく自分の中で実感されたのですけれど、そのときほど、自分の存在が時代の意識と共にあるなあということは感じたことはないくらい、なぜこの時代、この場所に生まれついたのかということ、そういった意味というものを、私たち一人ひとりは持っているのではないかということを、私自身の感覚というか体験というところから感じました。

 

それでもう一度古くなった映画だけれども、こういった時代の到来を警告するためにこそ、そのホピのメッセージは発せられたし、またこの映画が作られたのではないか、という想いになりまして、新しい映像を新たに付けまして、2004年版ということで、去年から上映を始めています。

 

私は88年にホピと最初に出会いましたけれど、ホピの教えから学んだというよりも、ホピという大地から学んだことが大変大きいので、そのことをお話させていただこうと思います。ネイティブの人たちは母なる大地、天なる父というふうに呼びますけれど、本当に大地は母であり天が父であるという感覚をあの大地で頂いたのですけれど、ホピという人たちは本当に乾燥しきったアリゾナの沙漠の大地に住んでおりますけれど、そこでトウモロコシを育ててそれを主食として暮らしてきた人たちです。

 

その種付けの仕方を教えてもらったのですけれど、本当にカラカラの沙漠ですので、どうしてこんな所であんな立派なトウモロコシが育つのだろうかと思うのですが、種付けは男性しかしないんです。それで、砂をかき分けていきますと、湿った土が出てきます。それで充分に湿った所までくると、トウモロコシの種付け棒、それは鉄棒でも何でもいいのですけれど、彼らは何でも使っていますけれど、それを大地に突き刺して、隙間を空けまして、そこにトウモロコシの種を植えつけます。

 

そしてまた湿った土の順番に土を返していくのですけれど、それを知りました時に、私は、ああ、こうやって、これはいのちの交わりそのものだなと、大地が女性であり母であり、男性が本当に湿った土まで出てくると棒を突き立てて種を植える、これは本当に命の営み、交わりそのものなんですね。これを見たときに、そこから育ってきたトウモロコシを頂いて、ホピはその自分の肉体と霊性、スピリチュアリティといいましょうか、スピリットといいましょうか、それを養ってきた人たちなんだと、大地と交わった、命そのものを頂いて、この人達は暮らして来たのだなあということを、しみじみと感じました。

 

ですから、男性が大地から離れない。大地とつながる、いのちに関わるということを、ホピの人たち、ホピだけではなく先住民の人達はそれを非常に大事にしてきた。そこに私は、どうしても女性性・男性性という考えが出てくると思うのですが、女性は大地とつながっている存在だと私は思っていますので、智恵として、男性がどうして大地や命とつながり続けるかということが大切になります。ホピはトウモロコシの種つけ棒でもって大地と交わる、そして命を育んでいくということを通して、シンプルな形で受け継いできた人達なのだなということを感じた次第です。

 

ですから私自身はホピの人達の残っている教えであったり、言葉からではなく、ホピという大地から感じたことが大変大きくて、大地といういのち、大地が母で天が父である、という感覚を得られるような土地、あるいは大地と自分自身がつながっているんだという感覚を得られるような土地と出会ったことが、私にとっては大変幸運というか幸せだったなあと思います。

 

それでホピの残しているメッセージは、私達に残された唯一の道は、シンプルでスピリチュアルな道である、ということを、メッセンジャーの最後まで残ったトーマス・バンヤッカさんは、1948年から1999年の50年間に渡って、伝え続けてこられました。

 

私たちの生き方がこのまま物質的に偏った道へいくのか、あるいは本来の本質的な大地とつながったスピリチュアルな生き方に戻っていくか、一人ひとりの生き方に、選択に掛かっているということを、50年間にわたっておっしゃってこられました。

それが『ホピの予言』の大変大きなエッセンスだと私は思っております。

 

会 場: (拍手)

 

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