第16回平和公共哲学研究会2006/02/05
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「自民党憲法改正案批判――憲政擁護の有権者同盟(仮称)を」
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昨年末に自民党憲法改正案が公表されました。今年は、いよいよ憲法改定を
許すかどうかという剣が峰の年となります。
そこで、地球平和公共ネットワークでは、今年最初の平和公共哲学研究会と
して、この改正案を批判することにしたいと思います。
この改正案は、奸知に長けており、マスコミなどはだまされて穏和な改正案
になったとしていますが、実際にはそうではありません。9条2項の改定は平
和主義の放棄を意味します。また、主権在民・基本的人権に関しても深刻な改
定がなされることになり、日本国憲法の3大原理が、放棄されるか修正される
ことになってしまいます。
このような事態を許せば、戦後憲法の成果が失われ、戦前の大日本国憲法の
方向へと戻ってしまいます。これは、「近代的憲法に基づく政治=憲政」の危
機です。そこで、このような危険を見抜き、明治憲法下で民主化を進めた「憲
政擁護運動」のように、戦後憲法を守る憲政擁護の大運動を起こす必要がある
と思います。
活発に展開を準備しつつある「平和への結集」と関連して、報告者たちは、
具体的に政治に働きかける「平和への有権者同盟」(仮称)を結成することを
構想しています。私達は、(選挙権を持っていない人たちも含めて)みな、平
和を享受する権利を持っており、「平和への有権者」です。「主権在民」の原
理が危機に晒されている今、一人ひとりが主権者であるという自覚を持ち、
「公共民」として主権を行使する必要があります。憲政の危機に対して、「平
和への有権者」として、私達の主権を行使する運動を起こしましょう。
※ 坂野潤治・新藤宗幸・小林正弥編『憲政の政治学』(東京大学出版会)が
刊行されました。小林の報告内容は、この本の内容に立脚していますので、
ご関心の方は是非どうぞ。
◆開催日時 : 2月5日(日) 13:30~18:00 (開場: 13:00)
◆会 場 : キャンパス・イノベーションセンター(CIC)
5階リエゾンスペース 509
<アクセス>
JR山手線・京浜東北線 田町駅下車東口徒歩1分
http://www.ccr.chiba-u.jp/forum/tamachi_l.jpg
JR田町駅東口階段降りてすぐ右側の近代的な建物の5階です。東京工業大学構内です。
◆プログラム :
・13:30~14:30
小林正弥 (地球平和公共ネットワーク・代表、千葉大学)
「自民党憲法改正案の奸知を見抜く――3大原理の危機」
・14:30~15:00 <討論>
・15:10~15:50
きくちゆみ (地球平和公共ネットワーク・副代表、グローバル・ピース・キャンペーン)
「9条改憲のアメリカの狙い」
・15:50~16:20 <討論>
・16:30~18:00
小林・きくち
「『平和への有権者同盟』構想――主権在民の原理による大運動を」<総合討論>
◆参加費 : 500円(当日受付にて)
◆問い合わせ先: 「地球平和公共ネットワーク」事務局
<千葉大学公共哲学センター内>
TEL・FAX: 043-290-3028
e-mail: cpp1@shd.chiba-u.ac.jp
◆主催: 「地球平和公共ネットワーク」
admin @ 2月 5, 2006